親孝行の日本史 勝又基著 理屈と価値観の変化たどる - 日本経済新聞

「親孝行」の3文字を目にすると、ややたじろぐ。この言葉を見るだけで、自分がなじられているような気になってしまう。同じような圧を感じるのは、私だけにかぎるまい。おおぜい、いるだろう。だが、まってほしい。これは、不孝者を非難するための本じゃないのだから。今、行政はさまざまなことで、人びとを表彰する。しか…